- 商品番号
- CDR115
- 原盤LPのプレス地域・レーベル
- フランス ERATO
- 原盤LPのレコード番号
- DP 431
- 作品名
- フランストリオ作品集/ラヴェル,ルーセル
- 演奏者
- L.デカーヴ(pf) J.P.ランパル(fl) パスキエ・トリオ
- 原盤LPの記録形式・盤サイズ・枚数
- モノラル 12インチ
- 価格
- 1,080 円 (税込)
- コメント
- 緑白竪琴内溝F,三方折返表コート,パテプレス,LDEより前の最初期番号
- 曲目
- ラヴェル:Pfトリオ
- ルーセル:FlトリオOp.40
- ルーセル:弦楽トリオOp.58
エスプリの極み!
1950年代にモノラルで出された室内楽集。なんと言ってもリュセット・デカーヴ(pf)が聴ける数少ないLPとして大きな価値がある。B面のルーセルには参加しないものの、A面ラヴェルのトリオで彼女の至芸が完璧に捕らえられている。デカーヴは1906年パリ生まれ。名付け親はサン・サーンス。パリ音楽院でマルグリット・ロンとイヴ・ナットに師事。1932年にはプロコフィエフの指導の下、彼のピアノ協奏曲第3番のパリ初演をこなして名を上げた。1942年にはパリ音楽院の教授に就任。パスカル・ロジェ、ブリジット・エンゲラーらを育てた。二人目の夫は指揮者のルイ・フレスティエ。彼女の録音はSP期からあり、SPではドビュッシーの小品などがあったが、LPは数点のみ。しかも大半がフランス現代曲(ジョリヴェ、デルヴァンクール、オネゲル)ばかり。また、ソロ演奏のLP録音はオネゲルが1点あるのみで、しかも超高額。このLPこそ、多くの方にお薦めできる唯一のメジャー作品であり、デカーヴの本質に触れられる貴重な録音。VnとVcはフランスきっての大物であるパスキエ兄弟。唯一の共演であり、SP録音であるフランクのPf五重奏を含めて2曲しかない室内楽作品の1つ。これを超える演奏が思い浮かばないほど、濃密で幽玄の世界を表現している。三者一体となって、この世の境界をイメージさせてくれる。目立つノイズは無い。イコライザーカーブ補正済。