~ちょっと道草・其の壱~


~ちょっと道草・其の壱~


平素は季刊誌BIOCITYのWeb版と自社製CD-Rの紹介が中心となる当ブログですが、
たまには店舗内で使用しているオーディオシステムについて書いてみたいな、と。

社長の「うちはオーディオ屋では無い」という主義と、
現在の店舗ではスピーカのロケーション選びが大変なため、
機材自慢的な路線では無いので、ご注意&ご容赦を。

先ずは、当ブログでも紹介している自社製のCD-R、
その際に使っているシステムのご紹介から。

使用プレイヤーは、現在も愛用されている方が多い
スイスThorens社のTD-124 MK1(リムドライブ式の名機!)に、
アームとカートリッジは我が日本が誇るFIDELITY RESEARCH社製の
FR-64SとFR-7という組み合わせ。
モノラルには武田ラボの「雅」も使います。


プレイヤー横にはカートリッジ用の昇圧トランス、
英国PARTRIDGE社製のTH-7834MKⅡが鎮座しています。

上記は俗に言うハイレゾ…オーディオCDよりも遥かに高い解像度で
レコードをデジタル録音する時の基本システムとなります。
(もちろん公表していない機材も有ります)
最終的にはCD音質までダウンコンバートさせる作業が入りますが、
何よりデジタル化の入口部分で「間違いない」音を再生する事を心がけています。


続いては店舗でBGMを流す際のシステムについて。

プレイヤーはELAC社のMiracord 10H。
オート再生/停止機能とディスクチェンジ機構の付いた1960年代アメリカ製。
レトロで味わいのある見た目も可愛らしいですし、
画像の様にオートマチック・カップリングの組物を楽しむ際にも役立ちます。

プリアンプにはDynaco社のDynakit PAS-2、
こちらもファンが多い真空管プリアンプの銘器ですね。
ちなみに、お客様の試聴にも使うため積極的なEQはしていません。

そして最後に、お気に入りの一品をご紹介。
EAG Kurt Ehrlich社のEXCELLENTというスピーカです。

4Ω4Wのフルレンジ一発という仕様で、
昨年11月まで入居していた根津の事務所に引っ越した際に
室内のサイズ感に合わせて購入したものだそう。
神保町の現店舗でも、継続して採用しております。

恐らく東ドイツでターンテーブルなどを制作していた
音響会社の製品だと思うのですが、素性の良く分からないスピーカです。
型番をネットで調べて一枚だけ見つかった写真も、
コーンが楕円形となっていて弊社のモデルとは違う様子。

弊社代表に言わせると、
反応の遅さと高域の分解能がイマイチとの事なのですが、
独特の甘さ&滲みと空気感が有って無伴奏曲や室内楽を流すのには最高です。
特にチェロや古い年代のヴァイオリン曲では絶品の音色を奏でます。
来店されたお客様に音の良さを褒められる事もしばしば。

気になる方は、ぜひ一度店舗の方に音を確認しにいらして下さい。

…といったところで、
ちょっと道草してシステムのご紹介でした。
なぜ急に機材の話を?と思われた方も、
次回の更新記事で合点が行くのではと思います。

それでは、次回更新までもう少々お待ちください!